等級の引継ぎ(家族、保険会社)

2018年7月14日

自動車保険では条件が整えば等級を引継ぐことができます。どのような場合に家族間や保険会社間で等級を引継ぐことができるのでしょうか?注意点なども解説しています。

家族間での等級の引継ぎとは

通常、若い人が初めて自動車保険に加入した場合は6等級からスタートすることになります。ところがより高い等級の自動車保険に加入している同居中の親族がいれば、その等級を引継ぐことができます。

例えば、車を手放したばかりの兄が自分にかけていた自動車保険を若い年齢の妹が引き継いだ場合、新規に加入するより保険料を抑えることができます。ただし家族間の等級の引継ぎは保険加入者と同居していることが必要です。別居している子供や親族に譲ることはできません。

また親族の条件として6親等以内の血族、3親等以内の姻族に限られています。また籍を入れていなくても内縁者も等級を引継ぐことができます。

家族間の等級引継ぎのメリット

20等級のお父さんと初めて自動車保険に加入する20歳の息子さんがいたとします。20歳の息子さんは年齢が若いので、「21才未満不担保」などの年齢条件に該当する高い保険料を支払わなくてはなりません。

そこでお父さんの20等級の自動車保険を譲り受けて、お父さんは6等級から新たな自動車保険に加入することで保険料を抑えることができます。息子さんが新規に加入する場合に比べて、5~8万円も安くなる可能性もあるので家族間の等級引継ぎは有効に活用したいところです。

息子さんが新規加入 お父さんの保険を引継ぎ
  等級 保険料   等級 保険料
20等級 26000円 6等級 48000円
子供 6等級 145000円 子供 20等級 47000円
合計 171000円 合計 95000円

同居中の家族

保険会社間での等級の引継ぎとは

自動車保険を別の保険会社にかけかえる場合は、今までの等級が引継がれることになります。満期になる年に事故を起こさなければ1等級上がった状態で、事故を起こせば内容によって3等級ダウンか1等級ダウンで新しい保険会社の保険に加入することになります。

保険会社であれば代理店、ダイレクト型、国内企業、外資系を問わず等級は引き継がれます。等級が大きくなったのに他の保険会社の自動車保険にかけかえられない、ということがないように工夫されています。

保険会社間の等級引継ぎの注意点

便利な保険会社間の等級の引継ぎですが、共済組合の自動車保険へかけ替えをされる場合は注意が必要です。全労災やJAなどの共済保険とのかけ替えの場合は、無事故の証明書などが必要になる場合があります。

また事故を起こしたことを隠して新しい保険会社や共済組合に等級の引継ぎをした場合、翌年度は1等級上がった保険料を支払うことになりますが、事故を起こしたことが発覚した場合は4等級分の保険料の差額を支払わなければなりません。事故を隠したことが発覚した場合は新たな手続きが必要になりますし、最初から本当の等級で申請するようにしましょう。

1等級や2等級までダウンしてしまった人が別の保険会社の自動車保険にかけ変えようとする場合、新規加入の場合と同様にかけ替えを見送られることがあります。自動車保険に入りたてのドライバーの方は、加入してから1~2年は特に事故を起こさないように気をつけましょう。5等級以下の方は、13ヶ月以上の保険未加入期間(空白期間)を経れば等級がリセットされます。

最後に保険の期限についてですが、自動車保険の契約期間の午後4時を持って保険の効力が無くなります。契約が切れるまでに新しい保険会社に引継ぎがされている場合は、午後4時以降は新しい保険会社の保険が適用されることになります。

ただし、6等級以上の方が保険の満期日から新しい自動車保険に加入せず7日間を過ぎると等級がリセットされることになります。6等級以上の方は自動車保険の更新時期だけは必ず覚えておくようにしましょう。

参考リンク
・oricon:「自動車保険会社乗り換え時の等級引き継ぎ
・カーセンサー:「家族間の等級引き継ぎとは?

等級引継ぎのまとめ

  • 自動車保険は親族が引継ぐことができる
  • 引継ぐことができる親族は同居している6親等以内の血族、または3親等以内の姻族に限られる
  • 等級を上手く引継ぐことで自動車保険の保険料をトータルで抑えることができる
  • 保険会社の種類を問わず保険会社間で等級は引継ぎされる
  • 保険会社と共済組合との間で自動車保険のかけ替えをする場合は、無事故証明などが必要になる場合がある
  • 5等級以下の方は13ヶ月の未加入期間、6等級以上の方は7日間の未加入期間で等級がリセットされる