搭乗者傷害、人身傷害保険

2018年7月13日

自動車保険(任意保険)の搭乗者傷害保険や人身傷害保険はどのような保険なのでしょうか?補償内容や補償が適用される条件、保険金の設定方法などについて解説しています。

搭乗者傷害保険とは

搭乗者傷害保険とは、保険に加入している車の搭乗者が運転中に死傷した場合に補償してくれる保険です。

自賠責保険や対人賠償保険、対物賠償保険では運転者や搭乗者は補償対象外となっていますが、搭乗者傷害保険では運転者自身や一緒に乗っている搭乗者全員が補償の対象となっています。

運転手の自損事故や過失割合が100%でも補償され、また保険を使用しても等級が下がらない保険です。保険加入時に設定していた保険金が損害内容によって支払われるしくみです。

搭乗者傷害保険の補償内容

搭乗者傷害保険には補償される内容によって保険金が別々に設定されています。主な補償内容は死亡保険金、後遺障害保険金、医療保険金となっています。

死亡保険金 事故から180日以内に死亡した場合、
1名につき設定した保険金が支払われる
後遺障害保険金 事故から180日以内に後遺障害が発生した場合、
障害状況に応じて保険金が支払われる
医療保険金 ケガの治療のために入院し場合、
1日あたりと総額で支払われるタイプがある

任意保険の人身傷害補償保険にも加入しておけば、加入時に設定した保険金の範囲内で治療費の実費を受け取ることができます。人身傷害補償保険はより補償範囲も広くなっていますが、保険料も高くなりますので手厚い補償を望まれる方は加入を検討してみましょう。

搭乗者への補償

人身傷害補償保険とは

人身傷害補償保険とは、保険の加入者が運転中に事故に遭い死傷した場合や歩行中にケガした場合などに補償される保険です。搭乗者傷害保険との違いは、歩行中や保険をかけていない自動車に搭乗していた場合の事故でも補償される点です。人身傷害補償保険に加入すれば以下の場合に大きなメリットがあります。

  • 自分の過失割合が多い場合 … 過失割合に関係なく補償金を受け取れる
  • 相手の過失割合が多い場合 … 相手が任意保険に未加入でも補償金を受け取れる
  • 単独事故、当て逃げ … 治療費、休業損害、慰謝料などが受け取れる
  • 歩行中、他の車に乗車中 … 治療費、休業損害、慰謝料などを受け取れる(オプション加入時のみ)

人身傷害補償保険の補償内容

人身傷害補償保険は過失の割合に関係なく損害額が全額補償される保険です。補償の範囲は契約する型によって変わってきます。

全補償型は契約者本人とその家族にまで補償範囲が広がり、また歩行中の死傷に対しても補償してもらえるタイプです。また限定補償型は契約者本人にのみ補償範囲を限定したもので、保険料が安くなるメリットなどがあります。

同じ生計で暮らしている家族がいらっしゃる方や日常生活で車を使用される機会が多い方などは全補償型、生計を別にして独立して暮らしている方などは限定型を選ぶのがおすすめです。もし人身傷害保険に加入したのであれば搭乗者傷害保険には加入する必要はありません。一般的には3,000万円の補償があれば十分とされていますが、搭乗者が重い障害を負って介護が必要な場合に備えて無制限に設定しておくことをおすすめします。

搭乗者傷害保険や人身傷害補償保険が適用されないケース

搭乗者傷害保険や人身傷害補償保険はさまざまな事故に対応している保険ですが、保険加入者の故意による事故や重大な過失がある場合は適用されません。例えば飲酒、無免許などによる事故で死傷した場合は、保険金を受け取ることはできません。また定員オーバーの状態で走行していたり、サンルーフから頭を出して事故にあった場合など、通常の乗車方法でなかった場合に保険金が支払われない可能性があるので注意しましょう。

また加害者からすでに賠償金を支払ってもらっている場合は、全体の補償額から賠償金を除いた保険金が支払われることになります。正常に運転・歩行していた状態での交通事故による死傷を補償してくれる保険ということです。

他にも自然災害による事故が原因で死傷した場合は内容によって異なるので注意が必要です。台風や高潮、洪水による死傷の場合は適用されますが、地震や津波、噴火などのケースは搭乗者傷害保険は適用されません。

参考リンク
・AllAbout:「搭乗者傷害保険とは?加入するメリット・デメリットは

搭乗者傷害、人身傷害保険保険のまとめ

  • 運転中に起こった事故により運転手や搭乗者全員が死傷した場合に補償される
  • 搭乗者傷害保険の補償内容は、死亡保険金、後遺障害保険金、医療保険金がある
  • 通常の運転を逸脱した事故の補償は適用されない
  • 歩行中や他人の車を運転している時の事故による補償を行ってくれる
  • 過失割合に関係なく、予め設定していた保険金を全額受け取ることができる
  • 保険加入者に重大な過失がある場合など、保険が適用されないケースがある